スポーツ、筋トレ、オーダースーツ!

投稿日:2018年8月13日 更新日:スタッフブログ

学生時代にずっとスポーツをやってきた方、社会人になっても何かしらスポーツをされている方も沢山いらっしゃると思います。実はオーダースーツをお作りになる方の中には、スポーツ体型で既製品が合わないから・・という方も多くいらっしゃいます。

今回のブログは少々マニアックな内容も含みますが、せっかくのスーツだから妥協したくない、バッチリ着こなしたいとお思いの方に、この記事をきっかけにスーツに対する疑問や不安を解消できたら幸いと思っております。

スポーツ体型はオーダースーツが似合う体型

最近では健康志向への高まりからか、ロードバイク トライアスロン ボルダリングといったアクティブな趣味をお持ちの方も多いですし、ジムでのトレーニングやランニングといったフィットネスへの関心も徐々に増えてきたように思います。

「筋トレが趣味!!」という方も実際に多いですし、スーツの似合う体を手に入れるべく、ウェイトトレーニングで華奢な体やメタボリックな体型を改善するために日々トレーニングを頑張っている方も多いのではないでしょうか。

胸回りが豊かな体型はスーツを美しく見せることできます

そもそも欧米人の衣類であるスーツは胸や肩幅のしっかりした体型で美しくなるように作られているため、スポーツをやってらっしゃる方に多い、胸板が厚い、肩幅があるといった欧米人体型はスーツが似合いやすい体型といえます。

既製品のスーツが合わない悩み

しかし、スポーツマンの方や鍛えている方にとってスーツのサイズ合わせは特に難しいものです。

既製品のスーツを試着する際にまず上着の肩幅や胸囲から合わせていくのが基本ですが、合わせても胴回りがブカブカだったり、肩が動かしにくかったり、腕がきつくて曲げられないなど、いろいろな問題が生じてきます。

最近では、量販店などで販売している安価なスーツが多いですが、そのほとんどが主に中国の工場で大量に生産していて、立体感に乏しく言わばシンプルな箱型のものが多く、やはり特徴的な体型や典型的なスポーツマン体型の方となるとなおさら合いません。

もともとスポーツマンの方や日々鍛えてらっしゃる方や、いま現在スポーツをされていない方でも、学生時代の部活動の名残で体型に特徴がある方であればなおさらこの問題に直面してしまうことも多いのではないでしょうか。

トレーニングすればするほど筋肉がつき、鍛えれば鍛えるほど自信がつくものです。自然に洋服やスーツの着かたであったり、サイズ感など大事に思えてきますよね。

「自分みたいな筋肉質な体型はスーツが似合わないんじゃないか。」

とお思いの方もたくさんおられるのでないでしょうか。

そんなことはありません。

むしろ筋肉質な体型の方こそ、スーツを格好良く着る素材が揃っているといえます。

マッチョに似合うオーダースーツありますか?

記憶に新しいサッカーワールドカ��プの選手たちや監督のスーツ姿、カッコよかったですね。現役のみならず、元オリンピックメダリストの解説者のスーツ姿もイケてますよね。男性であれば、彼らのようなスーツの似合う男にあこがれるものです。

彼らのスーツ姿がカッコよく見えるのは、やはりオーダースーツだからこそ出来るそれぞれの体形のあった補正や仕立ての良さなのかもしれません。

もちろんその方の姿勢やプロポーションもありますが、体の形に対しての体型補正が重要なのも確かです。

立体的な体だからこそ、立体再現性の高いオーダースーツは体をより美しく見せるアイテムとなるのです。

スポーツの競技によって体型も様々

競技によって発達する筋肉の部分が異なります。

普通のスーツを着た場合、キツく感じる場所、反対に緩く感じる場所もさまざまです。上半身はガッチリだけど下半身は細かったり、反対に上半身はスマートだけど、下半身がガッチリしている方なども多くいらっしゃいます。

また、ラグビーのように体重制限のない競技や、体重をキープするために常にウェイトトレーニングをしながら体全体がガッチリしている方もいらっしゃいます。

既製品は基本的にスーツは上着とズボンの上下セットで売られているのでジャケットのサイズが合ったとしてもズボンが大きかったり、逆にキツかったり、ヒップでサイズを合わすとウエストがブカブカだったりすることも多いです。

また競技の種類によってだけではなく、同じ競技でも役割(ポジションなど)やトレーニングによって個人差も大きくなります。

手や足の左右の長さの差があることも

また、野球選手やテニス、バレーなどでは利き腕で投げたり、打ったりするので左右の腕の長さや太さも大きく変わったりします。

少し話がそれますが、特にスポーツをやっていない方でも、オーダースーツの採寸をしていると、手の長さが左右で1cmくらいは平気でちがったりします。その場合、だいたい利き手が長い場合が多いです。

ですから、片方の手だけを酷使するスポーツは当然、そちらの手が長くなっています。極端な場合だと3~4cmも違う場合もあります。

この場合、左右の袖丈を同じ長さで作ってしまうと着た時のバランスが非常に悪くなるため、左右で袖の長さを変えます。個人差や好みでも分かれますが、だいたい親指の先から袖口までの長さが10cm前後が丁度良い長さになるので、手が同じ量だけ袖から出るように調整します。

体の特徴にあった体型補正

オーダースーツの特徴としてまず、肩幅や腕の長さ、胸囲、足の長さといったように、それぞれの寸法に合わせたサイズを指定できます。また様々な体型に合わせた補正ができ、より細かい部分まで調整できるというのが特徴です。

このメリットを最大限に生かし、オーダーメイドだからこそできる細かい調整でどんな体型でもフィットさせ、ストレスなく着ていただきたいものです。

では、スポーツの競技別にどういった特徴があるのか、見ていきましょう。

サッカーや自転車競技

サッカーや自転車競技であれば下半身の動作がメインになってくるため、上着でサイズを合わせるとどうしてもズボンがきつくなることが多いです。特に太ももやふくらはぎが大きく張っているので、特にそこをゆとりをもって作ります。

また、サッカーの場合、”O脚”の方も多いですが、両足の間をなるべく無くすようにまっすぐ見せる補正などもあったりします。

野球

特に腰回りやお尻が大きく、そこだけパツパツになってしまったり。オーダースーツであればヒップ全体の寸法からお尻側の生地の割合を大きく取ることができるのでシルエットもきれいに仕上がります。

また野球のほかにも、テニスやバレーなどでも多くおられますが、利き腕の方が長いことが多いです。左右の手の長さももちろん細かく調整がきくので安心です。

柔道、ラグビー、レスリング

特に首回りが太く、首からうなじにかけての僧帽筋という筋肉が一般の方に比べて大きいので、肩のラインが極端に”ハの字”の”なで肩”の方が多いです。

また、肩甲骨周りの筋肉、肩の三角筋や上腕が他の筋肉に比べて発達しているので肩から腕にかけてのシルエットを太くすることで全体的な着心地も良くなります。

また、筋トレのビッグスリーのひとつ“デッドリフト”といわれるメニューも”なで肩”の体形になり易いので、通常よりも肩の傾斜をつけたり、肩パッドを減らして調節していきます。

ボクシング、空手、格闘技

格闘技をやってらっしゃる方は特に肩(三角筋)の前側の筋肉が発達しているため肩の前側が突っ張ったように感じることが多いです。この場合、腕の付け根の部分(袖付け部分の位置)をより前側にもってくることで腕の動かしやすさはかなり改善されます。

また空手などキック系のトレーニングを多くしてらっしゃる方は太ももの根本やヒザ周りが大きく発達している場合があります。ヒップや太ももの付け根が大きい場合、かがんだ時にお尻のRが大きくなるため、通常のパンツよりも工夫が必要です。

まず、この場合のオーダースーツはパンツを1タックをオススメすることもあります。

スーツのモモ幅を大きくするときは、立っている状態のすっきり感と、かがんだ時のヒップ回りやひざ周りのゆとりを両立させるため、タックが入っているパンツの方がスリムに見える場合があります。タックというのはパンツの生地が畳まれている状態なので、この場合立った状態ではタックが収まり細く見え、かがんだ時にはタックが広がりゆとりができるので、理にかなっているというわけです。

また、後ろだけ股上を深くしたり、その分、前側の股上を浅く設定することにより、大きく張った腰回りやヒップ回りでもスマートに見せることも可能です。

 

ウェイトトレーニング、筋トレ

日々ウエイトトレーニングで全身を鍛えてらっしゃる方も、得意、不得意なメニューがあると思います。そのため、ベンチプレスで極端に大胸筋だけが大きかったり、肩幅だけ広かったり、首だけ細かったりと、その体型の応じてフィットするようにさまざまな補正をかけていきます。

ウエイトトレーニングに限ったことではありませんが、大胸筋が大きく発達している方の場合、いわゆる鳩胸体型としてサイジングを調整していきます。背中の幅に対して前身頃の生地を多めに取り、エリが開きにくいように調整していくのです。

まとめ

競技やトレーニングに関係なく、現場系の職業やパワー系のお仕事をされておられる方も共通の悩みをお持ちかもしれません。

アスリート体型といっても競技の種類や、トレーニングしている箇所やメニューによって体型もさまざまです。必ずしも左右の寸法が対象ではありませんし、太さや長さも変わってくることも多いです。そういった場合でも、同じ様にその方の体型や体格に合わせて補正を入れていきます。

よりフィットした形を作るためにも細かな採寸やお客様とのカウンセリングが重要になってきます。

そしてカウンセリングの上でお体のお悩みや、日頃スーツを着ていて気になっている点を解消していくことが出来るのもオーダースーツのメリットです。

そして、体型的なメリットを最大限に生かして体型をより美しく見せるツールの一つとしてオーダースーツをお選びいただければ最高に幸せです。

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