オーダースーツに並んで人気のオーダーシャツ

投稿日:スタッフブログ

広島えびすテーラーで、オーダースーツに並んで人気なのがオーダーシャツです。

オーダーシャツはオーダースーツに比べると安価で、仕上がりまでの期間も短く、そして既製品との違いも明確なため、オーダー自体が初めての方でも安心してチャレンジしてみやすいのも特徴です。

今回はそんなオーダーシャツの歴史や扱い方について深堀りしていってみたいと思います。

そもそもシャツとは?

シャツとは欧米では下着の意味合いを強く示します。例えばTシャツ、ドレスシャツ、ワークシャツなど語尾にシャツが付くアイテムは全て同じ意味合い『下着』を示す同類の製品となります。

日本ではシャツという言葉自体で下着を連想する認識はあまりないですが、特にヨーロッパのイギリスなどでは人と会うときは『シャツ』すなわち下着を見せないためにジャケットは脱がないなどの独自の文化もあるようです。

そんな歴史的にも蘊蓄の多数あるシャツ、特にオーダースーツには外せないドレスシャツについて今回は色々と焦点をあててみたいと思います。

まずドレスシャツの定義

ネクタイを結んで着用するために生まれたもので、一般的に日本ではワイシャツやカッターシャツなどと呼ばれているものとなります。(ちなみにカッターシャツとは日本国内の某有名スポーツ用品メーカーが戦後ビジネスマン向けに発売した商品名です。)

また欧米では日常的にビジネスなどで着られているシャツを総称してドレスシャツなどと呼んでいます。

近頃はドレスシャツの定義や範囲も大きく広がり本来はスポーツシャツの代名詞であるボタンダウンシャツなども昨今ではドレスシャツとしての市民権を得た気がします。

今回はスーツスタイルに必いう不可欠なドレスシャツの選び方やメンテナンスの方法などに注目してみようと思います。

ドレスシャツの選び方

まずスーツスタイルに合わせる場合、シャツの基本はポケットなしです。

ポケットに物を入れるとジャケットの胸が膨らみスーツのシルエットが崩れてしまうのがその理由です。

そしてボタン、やはり天然の貝ボタンが美しくおすすめです。

なかでもマザーオブパールと称される白蝶貝は真珠をつくる母貝で、内側の真珠層を使って加工される希少なボタンです。天然の艶やかな光沢がドレスシャツの完成度を一段と引き立たせます。

一方、ドレスシャツに使われる生地は、40番手~200番手くらいまで豊富にあります。

番手とは糸の太さのことを記し数字が小さいほど糸は太く大きいほど細くなり高級感が増してゆきます。

細い糸で織った生地は着心地もよくフォーマルシーンに最も適しています。

毎日のビジネスシーンに適している番手のものは、80~120番双糸のもので、80番双糸は80番手の糸を、120番双糸は120番手の糸をそれぞれ2本撚って織り上げたもので、細い糸を2本撚って織る理由は強度や肌触を良くするためです。

ただ…単糸(1本の糸)で織ったものより双糸で織った生地の方が高額になるのが少しだけ悩ましいところですが。

特に80番双糸~120番双糸の生地は上質でありつつデイリーユースにも耐えうる丈夫さも兼ね備えメンテナンスもしやすく洗濯後もいやなシワもよりにくいのも特徴です。

170番双糸~200番双糸など細い糸を使った生地も数多く存在しますが糸が細いほど上質な原綿を使う必要があり当然価格も高額になるうえ薄い生地は繊細で細やかな日々のケアも重要となります。

よって、デイリーユースなビジネスシャツとしてはあまり適していないように感じます。

シャツの寿命を延ばすには?

せっかく自分の好みやにピッタリのシャツを手に入れたらできる限り長く愛用したいものです。

毎日の的確なケアでお気に入りのシャツを長持ちをさせましょう。

クリーニング店に出す場合

ビジネスユースのシャツは毎日着替えるのが基本です。汗や皮脂の汚れなどのシミや黄ばみは一度つくと落ちにくいし無理やり落とそうとすると生地を傷めることになりかねません。

シミをつけないためにも、その日の汚れはその日のうちに落とすのが理想ですが、忙しい毎日、常にその日に洗濯してアイロン掛けまでするというわけにも行きません。

数日分まとめて洗う、あるいはまとめてクリーニング店に出すという人がほとんどではないでしょうか?

洗濯するのは清潔さを保つだけではなく、上質であればあるほど、その品質を保つためにも、よりよいクリーニングの出し方や洗濯方法を覚えて長持ちさせたいものです。

価格が勝負のチェーン店では?

シャツ1枚150円前後のお店では一度に大量のシャツを高温洗浄しボディプレス機で仕上げるため衿やカフスにシワ、胴体の横伸び、高圧プレスでのボタン割れなどの問題も生じます。

それはそれと割り切れるシャツはこちらに任せ、お気に入りの高価なシャツはそれなりのお店へ使い分けるのも良いかもしれません。

個人経営のお店では?

受付から処理までを店内で行い一貫作業で責任感もある専門店はやはり信頼できます。職人さんの知識もあり『高級シャツ』である趣旨を伝えればそれなりの対応をしてくれるはずです。

その分割高になってしまうのは致し方ないと思います。

普段は自宅で洗い、月に一回程度クリーニングへといった方法も良いかもしれません。

自宅で洗濯する方法

『高級シャツのメンテナンスは全てクリーニング店に任せたほうが』と思われがちですが、上質な素材ほどクリーニングでの高温、高圧の扱いが大きなダメージにつながります。

本当に大切なシャツは出来るだけ自分の手でしっかりとメンテナンスするのもおすすめです。

洗濯表示の確認

まずは製品の情報を確認しましょう。洗濯表示で水洗いが『×』は残念ながら家庭では洗えません。洗濯機の使用が可能なのか、手洗いのみ対応なのか、推奨の洗濯温度なども細々と要チェックが必要です。

洗濯機を上手に使うコツとは?

忘れてはならないポイントは着用後なるべく速やかに洗うこと。汚れジミは放っておくと落ちにくくなります。ただでさえ衿やカフスの周りは皮脂汚れが落ちにくいものです。

そういう箇所は液体洗剤を染み込ませて部分的にもみ洗いしてから洗濯機に入れましょう。液体洗剤がなければ食器用の洗剤を薄く塗り部分洗いしても同様の効果があるようです。

硬いブラシでこすって洗うと繊維が毛羽立ち生地が傷んでくるので柔らかいブラシを使って力を入れず汚れを浮かすように洗うとよいでしょう。

洗剤は多く入れればよく落ちるわけではないので指定された適量を使うのがポイントです。

いわゆる高級品は細い糸で織られた生地が多いので出来るだけ手洗いをおすすめしますが、やむを得ず洗濯機を使う場合は必ず洗濯ネットの使用を忘れないようにしましょう。

洗濯ネットは他の洗濯物とからまるのを防ぎシワを防止します。ネットに入れる時は丸めずに軽くたたんで入れるようにし弱水流で短時間に終わらせましょう。

柔軟剤は仕上がりのシワや静電気を防ぐ効果もありますが洗剤と同時ではなくすすぎのタイミングで入れないと効果はありません。

脱水は早めに!

脱水は長時間回せば回すほどシワのもとになるので要注意です。

全自動タイプは脱水に長時間かけるので、他の洗濯物と絡まりあったまま高速回転します。回れば回るほど強力なシワがついてしまうので、脱水スタート後、約30秒で取り出すことがポイントです。

早めに手動でストップしてシャツだけ先に取り出しましょう。シャツが濡れたままの状態で取り出し形を整えなければシワは取れません。

シワを伸ばしてから干す

シャツの肩の部分を持ち空気を叩く要領でさばいてから、肩部分に厚みがあるハンガーに掛けます。その状態のままシワを伸ばして形を整えます。

特に衿、カフス、ポケットなどは念入りにシワを伸ばして形を整えておくと後のアイロン掛けが非常に楽になります。

直射日光で干すと気持ちよくカラッと乾きますが、色柄ものは日焼けで変色する恐れがあるので出来るだけ陰干しをおすすめいたします。

タンブラー乾燥は便利ですが縮みの原因となるので、あくまで自然乾燥が鉄則です。

まとめ

結局のところ大切に着用されているお気に入りのシャツは、クリーニング店に任せっきりにせず、愛情をもってご自分で手入れするのがもっとも長持ちする秘訣なのかも知れません。

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